２０２１年初頭には、レギュラーガソリンの1リッターあたりの価格は１４０円台でしたが、あっという間に１７０円を超える水準までに上昇しております。
政府は、ガソリン価格の高騰を抑えるため、石油元売り各社に補助金を支給していますが、この先もガソリン高騰の痛手は続きそうです。
こうした状況下で、ガソリン代を少しでも節約するにはどうしたらよいのか、また、ガソリン代以外に車の維持費を下げる方法はないのか検証します。

　その１タイヤの空気圧を適正にする　

テスト車は同一車種を３台用意し、タイヤも同じ銘柄とサイズのものを装着。
各テスト車のタイヤの空気圧を、左から適正、適正から30％減、適正から60％減として。
※タイヤは４本すべて空気圧に設定。

適正を基準として、30％減では平均4.6％、60％減では平均12.3％悪化しました。
仮に、１年間の燃費費を以下の例で試算し、各条件を比較してみました。
（例）１年間に15,000Km走行し、燃料価格が１６５円の場合（小数点以下四捨五）
適正（13.0Km/L）：190,410円
 
30％減（12.4Km/L）→ 適正と比べて＋9,240円
60％減（11.4Km/L）→ 適正と比べて＋26,730円
 
※JAFユーザーテストより

　その２エンジンオイルを適度に交換する　

エンジンオイルが汚れているとエンジンオイルの持つ潤滑性能などが落ち、必要以上の燃料が必要となって燃費が悪化してしまいます。
オイルの交換目安は一般的に5,000kmまたは半年いずれか早い方です。
これは、搭載されているエンジンによっても異なり、高回転・高性能ターボ車や過酷な走行をするクルマは早目の交換が求められます。

　その３トランク内は空にしましょう　

車両の重量が燃費にも影響します。
例えば、100kgの荷物を載せて走ると3%程度燃費が悪化すると言われています。
ゴルフバックや洗車道具など動く倉庫になっていませんか？
制動距離が伸びブレーキ性能や旋回性能に影響がでることもありますので極力降ろしましょう。
また、空気抵抗が大きくなると燃費も悪化します。
使っていないのにルーフキャリアを装着したままという場合は外すことをおすすめします。

　その4エアコンを適切に使用する　

エアコンスイッチ『A/C』をONにしていると、1割以上も燃費が悪化します。
これを、通常15Km/Lで走ることのできるクルマが、150Kmの距離を走った場合、エアコンをつけていなければ150Km÷15Kmで、10Lの燃費を消費します。
エアコンをつけていればこれより10％低くなるので、15Lm×9．9で1L当たりの距離が13．5Kmということになります。
すると、150Km÷13．5Kmで約11Lの燃料が必要となり、1Lほど余分にかかる計算です。
※一般社団法人日本自動車工業会より

レギュラーガソリンであれば150Kmにつき160円程度（2023年2月の相場）出費が増える想定です。

　その5車間距離に余裕を持たせる　

車間距離が短くなると無駄な加速や減速の機会が増えるため、市街地では2%程度、郊外では6%程度燃費が悪化すると言われています。
車間距離の目安は60Km/以上を超える場合は速度計の数字と同じ距離（ｍ）以上例えば80Ｋｍ／ｈであれば80ｍ以上の車間距離をキープすることになります。
高速道路には、適正な車間距離をキープする目安となる車間距離確認表示板が設置されています。
また、夜間など暗いときはデリエーター（視線誘導施設）を利用して目印とすることができます。

ガソリン代以外に車の維持費を節約する方法は・・・

　その１自動車保険を見直す　

車の任意保険は契約する補償内容や保険会社によって保険料が変わります。
不必要な補償内容の見直し、運転者限定や年齢条件が適切な条件にになっているのか確認しましょう。
また、代理店型の自動車保険よりもダイレクト型（ネット型）の自動車保険の方が代理店手数料などが省かれる関係で保険料がやすくなる傾向にあります。
代理店と相談しながら契約したいという人には向きませんが、自分で調べたり問い合わせたりできる方にはダイレクト型の自動車保険がオススメです。

　その２メンテナンス先の見直し　

新車購入から3年後、それ以後は2年ごとに受ける必要がある車検ですが、1回数万円から十数万円とかかり、大きな出費となってしまいます。
車検費用の中には法令によって決められた必ずかかる費用と業者によって費用が異なる部分とがあります。

～まとめ～

ガソリン高騰以外にさまざまなモノの値段が上がっております。
今の支出を当たり前だと思わず、まずは疑ってみる。
そして疑問に思ってた支出は見直してみる。
そんな対応ができれば、物価上昇にも柔軟に対応していけるのではないかと思います。

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