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車のバッテリーの寿命は?バッテリー上がりの原因と対処法について

コーリンオート

更新日:2月25日



アイドリングストップ機能やカーナビの液晶画面の大型化、インターネットにつながるなど、クルマがハイテク化すればするほど、バッテリーへの負担は増えていき酷使されています。

忘れがちですがバッテリーの寿命は意外と早いもので、通勤や仕事で使っているクルマがある日突然、使えないとなると一大事。そうならないためにも今回はバッテリーの寿命や判断方法など、クルマのバッテリーについて解説します。

バッテリー寿命の判断方法

クルマのトラブルで多いのはバッテリーに関してのものです。もしバッテリー上がりが起こってしまうと、エンジンがかけられなくなるため不便を強いられます。

バッテリーの寿命はだいたい2~3年だと言われています。バッテリーの寿命が近づいてくるとさまざまな症状が訪れるため、以下の症状が出てきたら早めの交換をおすすめします。

セルモーターの回転が弱くなる

最近のバッテリーは性能が良くなったこともあり、寿命ギリギリまで性能を発揮してくれます。そのため突然セルモーターの回転が弱くなる、回らないといったことも考えられます。

いつもと比べてセルモーターの回転が弱いと感じたらバッテリーの状態を調べてみるといいでしょう。

エンジン回転数によってライトの明るさが違う

バッテリーはオルタネーターが回ることで発電して充電しています。

エンジン回転数によってオルタネーターの発電効率が違ってくるため、アイドリング時に夜間のライトの明るさが暗く感じたらバッテリーが弱っていると判断できます。

バッテリー本体に症状が現れている

バッテリーが劣化してくると、容器本体が膨らんだり、開放型のバッテリーではバッテリー液が減りやすかったり、液量にばらつきが出るなど、バッテリーの外見からも判断できます。

ちなみに密閉型のメンテナンスフリーのバッテリーは、バッテリー液の補充は不要で高寿命ですが、そのぶん価格も若干高めです。

テスターで計った電圧が12Vを切っている

エンジンを始動しない状態でバッテリーの電圧を測ると、新品のバッテリーの場合は12.5V~13V程度の電圧があります。もし12Vを切っているのであればかなり劣化が進んでいて、11V台ではエンジン始動そのものが難しく寿命と考えていいでしょう。

テスターは数千円程度で購入できますが、ディーラーやガソリンスタンド、カー用品店では無料でバッテリー点検をしてくれるところもあります。

エンジンを始動した状態では13.5V~14V程度の電圧になるのですが、13Vを切っているのであれば、バッテリーだけでなくオルタネーターの劣化や故障も考えられます。

バッテリー寿命とバッテリー上がりの判断方法

長い間ドライブしていなかった

バッテリーはオルタネーターで充電するため、クルマを定期的に走らせないとどんどんバッテリーは放電します。

バッテリーのサイズやクルマによっては、3~4週間クルマを運転しないとバッテリーが上がってしまうこともあります。

近所の買い物だけのチョイ乗りや低速走行、夜間のドライブが多いといった使い方だと充電されにくいため、充電受入性能の高いバッテリーへ交換するのもいいでしょう。

バッテリーのターミナルの接触不良

バッテリーのプラス、マイナス端子の緩み、接触不良があると、バッテリーの性能を発揮できません。

また、ターミナルやケーブルに白い粉の腐食や汚れがあったら、ワイヤーブラシで清掃します。

もしターミナルを外す場合には、必ずエンジンを止めて、マイナス端子からターミナルを外し取り付ける場合は逆にプラス側から付けます。

最近のクルマはバッテリーからターミナルを外すと、車両側のメモリーデータが消えてしまうこともあるため、バックアップ電源を用意しておくといいでしょう。

オルタネーターが故障している

オルタネーターが故障していると、バッテリーが充電されずにバッテリー上がりを起こします。

バッテリーを新品に交換したのにすぐにバッテリー上がりを繰り返すといった場合は、オルタネーターの故障が考えられます。

バッテリー上がりの対処法

バッテリーが上がるということは、バッテリーの充電量よりも使用量が上回ってしまい、結果的に充電量不足になっているということです。

もしバッテリー上がりを起こしてしまったら、充電器を使ってバッテリーを充電させる方法と、他のバッテリーから電力を借りてエンジンを始動させ、走行することによりバッテリーを充電する方法があります。

ただし、バッテリーが劣化している、寿命に近い場合は、充電は一時的な対処法にすぎず、早めにバッテリー交換をしたほうがいいでしょう。

バッテリー充電器を使う

バッテリー上がりを起こしたクルマからバッテリーを取り外して、家庭用電源を使ってバッテリー充電器で充電する方法です。

バッテリー充電器は家庭用のAC(交流)100VからDC(直流)12Vへコンバートして充電します。

バッテリー充電器は数千円から購入できますが、密閉式バッテリーは急速充電タイプを使うと爆発する危険もあるため、低電流タイプを使用してください。

バッテリーへ100%の充電は仕組み上できませんので、充電後は早めにクルマを走らせて充電しておくといいでしょう。

ブースターケーブルをつないでエンジン始動

ブースターケーブルは救援車(他のクルマ)のバッテリーとバッテリー上がりのクルマのバッテリーをケーブルでつなぐことでエンジンを始動させる方法です。

ブースターケーブルのバッテリーの接続手順は、バッテリー上がりのクルマのプラス→救援車のプラス→救援車のマイナス→バッテリー上がりのクルマのマイナスといった具合につなげます。

ケーブルが接続できたら、救援車のエンジンを始動してアクセルを踏んでエンジン回転数を上げたら、バッテリー上がりのクルマのセルスターターを回しエンジンを始動させます。

エンジンの始動ができたら、ケーブルをつないだときの逆の手順で外します。

ブースターケーブルの価格は千円台からありますが、ケーブルの長さや対応しているボルト数、アンペア数などの違いがあります。

ジャンプスターターを使ってエンジン始動

ジャンプスターターはポータブル用バッテリーを使ってエンジンを始動させる方法です。

エンジン始動後はブースターケーブルをつないでエンジン始動する方法と同じように、バッテリーがある程度充電されるまで走行する必要があります。

目安としては50~60km/hくらいの速度で30分くらい走れば充電されるでしょう。

現在のジャンプスターターの主流はリチウムバッテリーを使ったものが多く、価格は数千円から購入可能です。

ジャンプスターターの充電は家庭用AC100VやUSBからできるものもあり、AC100VやUSBへ給電ができるものであれば、ノートパソコンやスマートフォンへの充電も可能です。

さらにLEDフラッシュライトやエアコンプレッサー内蔵モデルもあるので、クルマに積んでおくと何かと便利でしょう。

ロードサービスへ依頼する

JAFや任意保険に加入しているのであれば、付帯しているロードサービスを使うといいでしょう。

ブースターケーブルやジャンプスターターでエンジンをかけてもらうのは同じなのですが、テスターで計ることで原因がバッテリーだけなのかを判断してくれたり、バックアップ電源を用意してくれたりする場合があり、安心して対応してもらえます。

まとめ

バッテリーは使い方によっても寿命は違ってきます。夜間走行が多い、近所の短距離走行が多い、たまにしか乗らないというのは、バッテリーにとっては良くなく、バッテリー交換の時期が早めてしまう恐れがあります。

バッテリートラブルに遭わないためには、日常のバッテリー点検やバッテリーが弱ってきたときのバッテリーやクルマに現れる症状に気をつけて、バッテリーの寿命が近づいてきたと思ったら早めの交換を心がけましょう。

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